今回はIllustratorを使って簡単なロゴを作る方法を紹介します。 Illustratorの基本的な操作だけで作成するので、初心者の方の練習にぜひ試してみてください。
目次
はじめに

早速ですが、まずはIllustratorの新規キャンバスを開きます。 この時、できるだけ「印刷」を意識したキャンバスを開きましょう。 「web」のキャンバスにしてしまうと、アンカーポイントの移動がピクセル単位になり、あまり細かい操作ができなくなってしまう場合があります。

開いたキャンバスにロゴになるテキストを打ちます。
今回は「小塚ゴシック」をベースに使っていきます。
見やすいように60ptで行間やカーニングなどは特に設定しません。

予備にテキストをコピーしておいて、その一つに「オプション→分割・拡張」を行いテキストからオブジェクトに変更します。
ここまでで下準備は完了です。
※注意※
ロゴのベースにテキストフォントを使用する場合は、変更を行っていいフォントや使ってはいけないフォントなど、様々な規約がありますので、絶対に規約を確認して慎重に使いましょう。
ステップ1

実際に「Logo」の文字を触ってみましょう。 今回は左の図のように文字の縦線と横線の太さを意識した形に変更してみます。

まず、一番目の「L」の文字から触っていきましょう。
- アンカーポイントの上下2箇所をクリックして、方向キーを左に3pt移動します。
- 下の横線を図のアンカーポイントを使って1pt下へ下げます。

次に二番目の「o」ですが、アンカーポイントは図の内側の4箇所を使います。
- 「o」の中の内側のアンカーポイントのうち、左右のアンカーポイントを方向キーで3ptずつ内側へ移動します。
- 上下のアンカーポイントをそれぞれ上と下へ1pt動かします。
4番目の最後の「o」も同様に内側へ3ptずつ、上下へ1ptずつ動かします。

3番目の「g」は少し難しく感じますが、案外簡単です。
- 「g」の上の丸の部分は「o」と同様、内側を右側へ3pt動かします。
- 右側の「J」のような部分は、図の部分の右のアンカーポイント3つを右へ3pt動かします。

現時点でこのような形になっていればOKです。

「g」のラインを右に寄せたため、最後の「o」との距離が近くなってしまったので、1ptだけ左へ移動します。
ステップ2
続いて、「L」と「g」に装飾をしていきます。
①「L」の装飾

「L」の上の右角のアンカーポイントを3ptだけ方向キーを下へ動かし、斜めに切られたような飾りをつけます。


- 「L」の下のラインの真ん中にペンツールでアンカーポイントを1つ増やします。
- 右のアンカーポイントを3pt上へ上げます。
- 真ん中に増やしたアンカーポイントをクリックして選択し、上部のメニューの「選択したアンカーをスムーズポイントに切り替え」を押して、アンカーポイントにハンドルを増やします。
- shiftを押しながら右のハンドルを右のラインまで伸ばします。

この形になっていればOKです。
②「g」の装飾

続いて「g」の飾りです。
右側の「J」のような箇所の頭部分は、左角のアンカーポイントを上へ3ptあげます。


「J」に似た足の部分は左図のカーブしているアンカー4箇所を選び、左へ2pt、上へ2pt動かし、右図のアンカーポイント一箇所を3pt上へ動かします。


そこから出ているハンドルをアンカーへ戻すようにくっつけて、無くします。 次に右図のアンカーポイントから出ている左のハンドルをバランスを見ながらshift+マウス操作で少しだけ左へ伸ばします。

※初めてのハンドル操作はよくわからず難しいかと思いますが、ペンツールを使って円を描く練習をするとすぐに慣れます!

この形になっていればOKです。


最後に「ogo」の部分へシアー(斜体)をかけます。 「オブジェクト→変形→シアー」から5°のシアーをかけます。

4文字のバランスを整えるため、「ogo」を上へ5pt、左へ3pt動かして完成です。

さらに装飾をし、バランスを整えて行くとこんな感じに…
まとめ

一見難しそうに感じるロゴ制作ですが、作業自体は単純な操作の繰り返しなので、比較的簡単に作成できます。 今回は既存のフォントを使用しましたが、一から自分で手書きした文字をトレースをすると、さらにオリジナリティのあるロゴが作成できますよ!