「Webサイトってちゃっちゃと作れないの?」 と、たくさんの方からよくお聞きします。 文字を入れて〜画像を綺麗に配置して〜ちゃっちゃっちゃっ〜と、出来たら制作側としてもとても嬉しいです。この上なく。いやほんとに。 しかし、一般的なWebサイトはとてつもない時間がかかっています。 とくに大手企業の画像がドーン! アニメーションがバーン! 動画がドカーン! などのWebサイトには最低2ヶ月〜半年、それ以上はかかっていると思っていいです。
なぜそんなにかかるのか、私なりに簡単にWebサイト制作の流れについてひも解いてみようと思います。
目次
Webサイトを作りたい

まず、皆さんが「Webサイトが欲しい」と思ったらスタートです。
たくさんの制作会社がある中、重視する項目は人それぞれです。
- 「見た目のインパクトを重視したい…」
- 「サービス内容を分かりやすく伝えたい…」
- 「とりあえずインターネット内の看板として欲しい!」
など、大雑把で構いません。どんなサイトとして見て欲しいか、考えながらご相談いただけると制作会社側もとても相談に乗りやすいです。
しかし、「今すぐ欲しい」にはどうしてもお応えができません。理由はこれから伝える制作の流れを見てもらえればわかると思います。 最低でも、1ヶ月ほど時間に余裕を持ってWebサイトを立ち上げる計画を作りましょう。
お客様と話し合い(ヒアリング)

必要期間:約1日〜
契約を交わすと、早速「どんなWebサイトを作るか」の話し合いである「ヒアリング」が始まります。 お客様の会社のこと、雰囲気、提供しているサービスの内容、お客様のお客様(エンドユーザー)のこと…などなど、たくさん話し合いをしましょう。制作側はお客様の情報が命です。 「ああしたい・こうしたい」があれば遠慮なく、全て言っていただけると嬉しいです。また、制作に必要な「写真素材」やWeb上で使える「ロゴデータ」などはお客様がご用意できるか、など具体的なことも決めていきます。
この話し合いは、Webサイトが納品されるまで続きます。製作側はお客様の「したい」を形にする為、たくさんの事を考えて動きます。
市場調査、デザインの仮案

必要期間:約1週間〜2週間
お客様と話し合って頂いた情報を元に「どんなWebサイトを作成すれば効果的なサイトになるか」を考え、市場調査を行いながら、制作の雛形・設計図のようなものを作成していきます。 「ページは何ページ必要か」 「お問い合わせはメール?電話?」 「スマホから見た場合はどうなる?」など、設計図をしっかり作り込まないと、しっかりとしたWebサイトは立ち上がりません。建物設計と一緒ですね。
この時、お客様の全てのお願いを聞けない時もあります…それにはそれなりの理由があります。修正が自由にきくのはこの項目までなので、じっくり話し合って決めていきましょう!
本格的にデザイン

必要期間:約2週間〜
雛形をお客様に共有後、OKサインをいただけたら本格的なデザインが始まります。 この作業に取り掛かると、大きな変更が出来にくくなります(サービス内容ががらりと変更、ページを増やすor減らす、など)。 変更がありそう…などこの時点までにまだ不確定要素が残るようであれば事前に、または決まったその時にお伝えいただけると製作側は非常に助かります。
デザインしたものを文字で!?

必要期間:約2週間〜
本格的にデザインしたWebサイトをお客様にご確認してもらい、またOKをいただければ「コーディング」という作業に入ります。ここがWebサイト制作で一番重要かつ時間のかかるところで、変更もほぼ出来なくなります。 とても簡単に言うと、「上記で作ったデザインをすべて文字で書き起こし、インターネットのシステムがなんやかんやして見えるようにする」といった作業です。 文字にするとは? 下記の画像をご覧ください。


なんこっちゃ、ですよね。
この、なんのこっちゃが私たちの知識と技術で成り立っており、この作業をしている間も「お客様のお客様(エンドユーザー)が見て気持ちの良い・使いやすいWebサイト」を心がけています。
最終調整

必要期間:約3日〜
コーディング作業も無事終わり、お客様へ「仮納品」として最終確認をお願いします。 私たちも最大限の添削をしていますが、しがない人間なのでどうしても小さなミスが出てしまいます。特に「記載情報に間違いがないか」、「誤字脱字がないか」を細かく確認していただけると、とてもとても助かります。 頂いた修正点を直し、インターネット上へ公開できる設定を行い、ついに「納品」となります。 長かったですね、お疲れ様でした。
まとめ

ざっくりとしたまとめ方ですが、いかがでしたか? 「主に考えてばっかじゃん」とお思いかもしれませんが、だいたいそうなんです。 デザインとは「今より、より良くするためにはどうするか」を考えることなので、ひたすらお客様のことを考えながら制作を行なっています。
また、最近のWebサイトは作成して終わりではなく、ブログのように日々更新をおこない、生きているサイトとして運用していくことが大事なようです。 皆さんも「お客様(エンドユーザー)に喜ばれるWebサイトにするためには…?」と見直してみるといいかもしれません。