社内でDX化の一環で社内コミュニケーションツールの選定をするため 「SLACK」と「LINEWORKS」が候補に上がってきました。 今回はその経緯と比較をご紹介します。
目次
導入に至った経緯
社内DXの一環で社内コミュニケーションツールを「SLACK」もしくは「LINEWORKS」のツールを使用したかの経緯ですが、 当社では各部署ごとに業務も異なるため使用しているツールが異なり、Aの部署では「SLACK」、Bの部署では「LINE」、 Cの部署では「メール」、Dの部署では「Chatwork」、Eの部署では「LINEWORKS」などと部署ごとにツールを切り替えるのは効率が悪いと話が各方面から上がっていました。 そこで「セキュリティ面も安心な1つのコミュニケーションツールで統一しよう」という流れの経緯があります。
LINEでもいいんじゃない?
「じゃあ、LINEでもいいじゃないか」と思われる方も多いはずですが、以下の理由でLINEは法人のコミュニケーションツールから除外しました。
1.チ ャ ッ ト ロ グ を 管 理 で き な い
LINEの場合、プライベートでも頻繁に利用しているため、心理的な距離感が近づき公私の区別がつきにくくなってしまいます。 休日や時間外に上司や取引先からの連絡ができるため、パワハラやセクハラにつながるリスクが増します。
2.誤 送 信 の リ ス ク が あ る
LINEの仕様上、トーク管理画面に「仕事」の部屋と「私的」な部屋が混在するので社内連絡などを誤って友人などに送信してしまい、情報漏えいに繋がりやすくなります。また、本名でなくニックネームで登録するケースが多いため、よりリスクが高くなります。
3.ア カ ウ ン ト の 管 理 が で き な い
LINEアカウントは個人で管理しているため、会社による管理ができず、退職後も個人のLINEに機密情報などが残る可能性があります。会社でアカウントを作成し割り当てることができれば、人事変動や新入社員に対してアカウントの発行、停止を迅速に行えます。
そもそもSLACKとは?LINEWORKSとは?
SLACKとは
「Slack」は、2013年にアメリカのSlack Technology社が開発・運営している企業向けのビジネスチャットツールです。

LINEWORKSとは
「LINE WORKS」は、2016年にLINEの兄弟会社であるワークスモバイルジャパン株式会社が開発・運営している企業向けのビジネスチャットツールです。

両サービス共にグループチャット、1対1のメッセージング、音声通話をWebサービスとして提供しています。 その他に様々な機能を搭載しています。
無料プランの機能比較
どちらのツールも料金プランは複数ございますが、 今回は「無料プラン」での比較をしたいと思います。
各ツール共有の特徴(無料プラン)
- トーク(無料通話、ビデオ通話)(1 : 1)
- 無料版だと画面共有ができない
- 誰でもグループの作成できる
- ファイルの添付(容量制限あり)
- 有料プランへのアップグレード可能
- ストレージ:合計5GB
LINEWORKSのメリット
- LINEと同じインターフェイス
- スマホでの表⽰画⾯がLINEとほぼ同じで使⽤しやすい
- メッセージ履歴:管理者が設定した期間
- 外部のLINEユーザーを友だち追加できる
- 社内報・お知らせなどの掲⽰板が作成できる
- カレンダーですぐスケジュールが⾒れる
- 権限が振り分けられるのでセキュリティ強化される
LINEWORKSのデメリット
- ユーザー数100⼈まで
- 多種多様なapp連携ができない
- スタンプをカスタマイズできない
SLACKのメリット
- ユーザー数無制限
- メッセージ履歴:10,000 件
- 多種多様なapp連携ができる(Google Drive, Dropbox,JIRA, Asana, Trello, Skype, Github, Twitter, Googleカレンダー, zoomなど)
SLACKのデメリット
- モバイルでの表示画面が少し使いにくいのでスマホユーザーが多い弊社社員には不便
- メッセージ履歴:10,000 件
- 外部のLINEユーザーを友だち追加できない
- 社内報・お知らせなどの掲示板は作成できないのでチャンネルを作って情報をタイムライン的に流す
- カレンダー機能がないので他の人のスケジュールを確認できない
各ツールの画面比較(インターフェイス)


当社での利用方法
最終的に当社では全部署共通のチャットツールとして「LINEWORKS」を PCで作業する事が多い部署のプロジェクト単位でのチャットツールとして「SLACK」を採用しました。 現時点ではこの使い方が最適な形で運用できています。 LINEWORKSを全部署共通のコミュニケーションツールとした主な利用としましては
- 全社員が「LINE」を利用したことがあり、インターフェイスが同じ「LINEWORKS」を導入してもすぐに慣れて使用できる。
- セキュリティ面もしっかりWORKS社で担保されている
- 社内報など共有事項が流れることなくしっかり読まれる。
- LINEと違いLINEWORKSは”誰が読んでいないのか”視覚的に把握できるため重要事項をしっかり共有できる。
やはり新しいツールを導入することに抵抗がある方もいらっしゃいましたが、最終的には「LINEと同じなのですぐ慣れました。」という声が聞けたことはとても良かったと思います。 その他、当社で利用して気づいた「LINEWORKSの活用事例」などもございます。 よろしければ参考にしていただければと思います。