過去にカレンダー作成をするにあたって、沖縄の年間行事について調べたことのある筆者。 その時調べた事を思い出し、まとめてみました。
目次
沖縄独特の年間行事

「清明」や「旧盆」などの文字を近所のスーパーで見かけたことはないでしょうか? 沖縄に住んだ事のある人にだけわかる沖縄を感じる事の1つとして「年間行事」があります。 聞き覚えのある「清明」や「旧盆」から「ウマチー」「カシチー」など聞いた事のない行事までご紹介します。 知っていると県内の人に「お、この人は沖縄通…」と思われるかもしれません。
そもそも旧暦とは?

まず、29日または30日からなる月の満ち欠けを12回繰り返して1年とし、1年を約354日で現した暦を「太陰暦」といいます。 しかし、その月の満ち欠けのみでは「太陽暦」の1年に比べて約11日短く、3年ごとに約1か月のずれがあり、それを補う「閏月(うるうづき)」と「二十四節気」を挿入し、1年を13ヶ月にすることで暦と季節のずれを正す方法がはかられました。 これは、「太陰暦」に基づきますが「太陽暦」の要素も取り入れているので「太陰太陽暦」と言われます。
ちなみに「太陰」とは月のことを指します。
なぜ旧暦?

なぜ沖縄では今でも旧暦が使われているのかというと、日本という国ながらも本土とは離れた島国であること、台風や暑さなどの厳しい気候で農業や漁業をするには潮の満ち引きや種まき・収穫のタイミングなどを図るのに必要であり、その豊作・豊漁の祈願を行う文化が根付いているのです。
年間行事一覧
※すべて旧暦の日付になります。
1月1日 正月(ソーグァチ) 若水をウブカーから汲み、仏壇とヒヌカンに供えて、お年始回りをします。 1月3日 初起し(ハチウクシ) 仕事のはじめ、2日か3日に行う。 1月7日 七日節句 松飾りを取り、まぜ御飯風のクワジューシーをを仏壇に供えます。 1月吉日 年日祝い(トゥシビー) 自分の生まれと同じ干支の年を祝います。数えで13歳、25歳、37歳、49歳、61歳、73歳、85歳。 1月16日 十六日:グソーの正月(ジューウルクニチー) 後生の正月(あの世の正月)で、お墓にお供え物をして先祖の霊をなぐさめます。 1月20日 二十日正月(ハチカソーグヮチ) 正月の終わりで正月飾り物をとり払う日。
情報引用元:
沖縄の旧暦カレンダー(旧暦行事一覧)2021
沖縄の旧暦行事
各地域でお盆の長さが変わったり、地域独自の催し事もあったりするので、ぜひ調べてみてくださいね!
まとめ

生まれも育ちも沖縄の筆者ですが、調べた当初は一年を通してこんなにも行事があるとは思ってもいませんでした。 今では全ての行事をこなすことはさすがに難しいと思いますが、この知識を得た事で沖縄に関する理解が深まり、より知りたくなりました。